1. はじめに:なぜ今「投資」が注目されているのか
ここ数年、ニュースやSNSで「投資」や「資産運用」という言葉をよく目にするようになりました。
その背景にあるのが「インフレ(物価上昇)」です。
物価が上がる一方で、預金の金利がほとんど増えない今、お金の価値が実質的に下がっているのです。
2. インフレとは?簡単に解説
インフレとは「物の値段が上がること」を意味します。
たとえば、昨年100円で買えたパンが、今年は120円になっていたら、それがインフレです。
| 年 | パンの価格 | 変化率 |
|---|---|---|
| 2020年 | 100円 | – |
| 2022年 | 110円 | +10% |
| 2024年 | 120円 | +9% |
つまり、インフレが進むと「同じお金で買えるものが減る」=「お金の価値が下がる」ということです。
3. 預金だけでは資産が目減りする
銀行に預けても、現在の金利は約 0.001% 程度。
一方で、物価上昇率は 2〜3% 前後で推移しています。
下のグラフは「インフレ率」と「銀行金利」を比較したものです。
【グラフ:インフレ率と銀行金利の推移(イメージ)】
| 年 | 銀行金利(%) | インフレ率(%) |
|---|---|---|
| 2015 | 0.02 | 0.5 |
| 2018 | 0.01 | 1.0 |
| 2021 | 0.001 | 0.8 |
| 2023 | 0.001 | 3.0 |
| 2024 | 0.001 | 2.8 |
💡 ポイント:
インフレ率が金利を上回ると、現金の実質価値は毎年減少していく。
4. 投資が資産防衛になる理由
投資とは「お金に働いてもらう仕組み」を作ること。
たとえば株式や投資信託、不動産などは、インフレが進んでも価値が上がる傾向があります。
| 資産タイプ | インフレに強い? | 理由 |
|---|---|---|
| 現金 | × | 物価上昇で価値が下がる |
| 株式 | ○ | 企業の売上が上がると株価も上がる |
| 不動産 | ○ | 家賃・地価が上昇しやすい |
| 債券 | △ | インフレ時に価格が下がることも |
| 金(ゴールド) | ○ | 世界的に「価値の保存手段」とされる |
5. 投資=資産を「守る」ための行動
多くの人は「投資=お金を増やすため」と考えがちですが、
実は「資産を守るための手段」という側面が強いです。
特に今のようにインフレが続く時代では、
「投資をしないこと」=「お金の価値を減らすこと」につながる可能性があります。
6. まとめ:今こそ「お金の置き場所」を考える時期
- インフレでお金の価値は下がっている
- 銀行預金だけでは資産を守れない
- 投資は資産を「増やす」だけでなく「守る」ためにも必要
これからの時代は「お金を貯めるより、お金を活かす」意識が大切です。
まずは少額からでも始めて、資産を守る行動を取りましょう。


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